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【  horizon  】






歳森勲 展 「horizon」
2016年1月11日(月・祝)〜1月28日(木)
12:00〜19:00
日曜日休廊 最終日17:00まで

レセプション:1月11日 17:00〜

公開制作 :
1月11日〜14日・1月25日〜28日

秋山画廊
http://akiyama-g.com/
〒151-0051東京都渋谷区千駄ヶ谷3-7-6
TEL・FAX 03-3401-9505


[Horizon-consept]

ポスト・モダン・アートと言われる現代アートは、自分が何処に立ち、どういう視点を持って世界を眺めているか、ということが問われます。つまり「身振り」「ポーズ」ということが重要視されがちです。私は現代に生きる一人の人間として、その視点は逃れられないものと思っています。

 

私が目論んだ逸脱は、パネル、キャンバス、紙など絵画を構成する素材自身がそれぞれの持ち味を主張する、というものです。絵画は、パネルや額といった固定され方形に固められた、保存や効率性のシステムが強固です。今回、全ての作品が「絵画」の枠組みを外す「身振り」です。

 

1,まず、木枠と綿布で出来た「絵画」。同寸の布と木枠をずらしていったもの。筋交いを入れず、張力による歪みや垂れ滲みを受け入れました。

2,次に、紙を直接壁に貼り付けた「絵画」。保存も再現も出来ない、ここだけで成立するもの。長期制作されたものであり、あらゆる紙媒体での作品化を目論むもの。

3,机と椅子などの日常物を使った「絵画」の公開制作。木枠―支持体の代わりに、机と椅子を組み、毎日外の道路を掃いてから集めた埃を漉して絵具の代わりに。会期中8日行われ、24回塗り重ねました。


「身振り」に反して、中心となるテーマは絵画そのものであることを強調します。矛盾に聞こえるかも知れませんが、絵画性からしか行き着けない世界がある、その決断も「身振り」として示したのが今回の個展です。絵画性からしか行き着けない世界とは、形而上の世界を表現することであり、それの持つ深度です。「水平に塗る」というルールのもとに、「誰にでも出来る」単純な作業を数え切れないほど重ねることで、時間の重層や写真で再現不可能なグラデーションが立ち上がることでした。


「身振り」と同居しながらも、「身振り」を主眼に置くことはもう不可能なことを、私は受け入れました。深度というものは、逸脱より更に、物量を越え、意味を拡張することになるだろうと。また、創造的破壊をアートとして例えるならば、破壊とはカウンターでも、イデオローグでもなく、内面に向かうものであるはずだと。「Horizon」は、誰もが同じものを見ているようでありながら、立っている場所も高さも違う。「Horizon」は、1人だけの視座です。深度は、ここから潜行するしかないと。



 


 

 

 

 

 

 



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